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ニューヨーク観光（２） ２０２３年５月１７日 
＜ミュージカル：Bad Sindelela＞ ５月１７日、水曜日。朝起きてシャワーを浴びに部屋を出る。 夜は酔っているので面倒でそのまま寝たのだ。共有シャワーはトイレと同じ部屋で３つくらいある。内から鍵がかかるので心配ない。お世辞にも清潔とは言えないが許容範囲。当たり前だがお湯も出る。 シャワー後、飲むお湯をもらいにロビーに行く。フロントの前に給湯器があり自由にもらえる。気になるのはロビーの奥にいつも座っている黒人の女性がいること。たぶん掃除かなにかこのホテルの仕事をしていてついでに住まわせてもらっているんだろうか。 
＜ホテルのロビー＞ ニューヨーク観光二日目。今日も定番を回るつもり。セントラルパークとその中にあるメトロポリタン美術館かな。と軽く考え宿を後にする。 駅に行き地下鉄に乗る。もうすっかり慣れた感じ。昨日のタイムズスクエアあたりを通り過ぎ、メトロポリタン美術館に近い駅で降りるつもりがうっかり乗り越してしまう。しかしセントラルパークは長いので引き返さずに降りて観光がてら公園内を歩いて戻ることにする。 
＜セントラルパーク＞ セントラルパークは南北4 km、東西0.8 kmの長方形の形をした公園。降りたのは博物館前くらいの駅でほぼ公園の北の端。メトロポリタン美術館はセントラルパークの中央付近にある。したがって２ｋｍ戻ることになるが公園の中に道で問題ないだろう。降りた駅から西に歩いて行くとまもなく広大な緑地がありすぐにセントラルパークだと分かる。公園は無料でどこからでも出入りできる。遠足だろうか小さな子供たちが遊んでいる  ＜自転車＞ 公園内にも車道はあるが一般車は通行禁止でその代わり自転車や人が走っている。歩道には歩いている人もいる。そう、ここはかっこうの市民の運動場と化しているのだ。歩道沿いには樹木が生い茂り花壇などもありよく管理されている。木陰の道を気持ちよく歩いて行く。 
＜巨大な人工池＞ しばらく行くと巨大な池に出くわす。ここオナシス貯水池は現在では水道水としては使われていないが、プールやハーレム・メーアの水として使われている。とりわけ非常時には重要な役割をするであろうことが予想できる。 池の向こう側にはビルが並びここがニューヨークの街中であることが思い出される。ここを過ぎたあたりで朝食にする。公園内では所々でキッチンカーみたいな売店が出ており飲み物や軽食を買うことができる。この付近のベンチで飲み物にホットドックという遅い朝食を摂る。 
＜メトロポリタン美術館は休館日＞ そして到着したメトロポリタン美術館はなんと休館日。水曜日は休館日なのだ。しまったここまでチェックしてなかった。入口付近の階段には私と同じような人がたくさんいた。幸いまだ明日が残っているので明日来よう。時刻はまだ１１時。さてこれから何をしようか。そうだ、ブロードウェイミュージカルを見よう。とりあえず、昨日下見をしたタイムズスクエアに行くことにした。 ここは公園の中央付近、地下鉄駅に行くには公園を出なければならない。せっかくセントラルパークの中にいるのでもう２ｋｍ歩いて南の入り口から出ることにした。メトロポリタン美術館を過ぎ少し行くと動物園があった。見る予定は無いので素通りしてどんどん行くと南の入口に着き、そこから地下鉄に乗る。 
＜tiktsに並んでチケットを買う＞ そして再びやってきたタイムズスクエア。もう迷うことはない。どんどん歩き昨日休んだ階段状の下にあるのが「tkts」の販売店なのだ。「tkts」とは当日売れ残っているブロードウェイミュージカルのチケットを半額程度で売っている場所なのだ。ただし、長い行列ができ並ばないといけない。 今は12時過ぎ、うまくいくと１４時開演の午後の部に間に合うかもしれない。もうすでに行列ができどんどん長くなっているように感じ、とりあえず並んでみた。並びながら少し先の電光掲示板と手元のスマホで見たいミュージカルを探す。条件はまず、安いということ。通常安くても100〜200ドルするから50ドルで買えたら最高。それからそこそこ有名でストーリーが分かりやすいこと。 
＜バッド・シンデレラの劇場インペリアル・シアター＞ そして３つくらいの候補に絞って窓口で買うことができたのが「バッド・シンデレラ」。料金も５０ドル。しかし時刻は１時５０分。はたして２時の開演に間に合うのか。劇場はインペリアル劇場。しかしこの場所を探すのが一苦労。とりあえず窓口の人に場所を聞くが「あっちだ」と指さすだけ。しかし、その後小走りで道行く人にチケットを見せながら聞きなんとか間に合った。それもそのはずインペリアル・シアターと言えば、ミュージカル「レ・ミゼラブル」を長年公演してきた劇場として有名なのだ。 
＜バッド・シンデレラ開幕＞ 入り口でチケットを見せ、係員に案内され２階の席に座る。1000人は入れそうな格式がある広い劇場は半分くらいの入り。舞台までは少し距離があるが安い席だからこんなもんだろう。さっそく始まる。舞台はフランスの片田舎。主人公は貧しいながら仕立て屋の職を身に着け自分で生きていこうとするたくましい庶民の娘。詳しい内容は分からないがなぜか舞踏会に招かれダメ王子に見初められ、王子の成長を助けるという内容（らしい・・・）。 
＜終了後の舞台＞ 舞台の前半が終わって休憩になる。その時係員から前の空いた席に移動できることを伝えられ２階の最前列にかわる。ここから見ると舞台の下がオーケストラ席になっていることが分かる。後半が始まり、より近くで見る舞台は迫力満点。しかし予想以上に英語の歌を理解するのは難かった。でも、シンデレラ姫の話を知っているのでなんとなくストーリーは分かる。これで十分。 舞台が終わるとまだ５時くらい。まだ帰るには早い。ここらあたりはマンハッタンの中心地。ここを起点に街を歩いてみることにする。目当てはここらあたりに点在する高層ビル。 
＜ロックフェラーセンターとビル（左）＞ まずは近くのロックフェラーセンターを目指す。ここは大富豪のジョン・D・ロックフェラーによって1930年から建設された１９の複合ビル。一番大きいコムキャスト・ビルディングは、高さ259m、70階建てである。バブル期には日本の三菱地所に買収されたがその後大部分が買い戻される。中心にある半地下のプラザには、万国の国旗とプロメテウスの黄金像が立ち、夏にはカフェテラス、冬にはアイススケートリンクとして使用される。特に12月になると特大のクリスマスツリーが飾られることで有名。 
＜トランプタワー（右がビル先端）＞ 次にトランプタワーに行く。このビルは言わずと知れたアメリカの元大統領ドナルド・トランプ氏所有のビルでテレビでも何度も放映されお馴染みになった高さ202mの58階建のビル。完成当時は世界で一番高い居住用ビルで、多くのセレブや有名人が居住してる。かつてはNYヤンキースの松井秀喜外野手やデレク・ジーター遊撃手が居を構え、田中将大投手も住んでいたとか。マイクロソフト創業者で世界一の富豪として知られるビル・ゲイツや歌手のビヨンセ、スターウォーズ等で有名な人気俳優のハリソン・フォードも住んでいたそうだ。 
＜五番街＞ 次にエンパイアステートビルに行こうとするがちょうど有名な五番街を南下する道になり、道沿いには高級そうな店が並ぶ。五番街はマンハッタンを縦に走る主要な大通りの1つ。セントラル・パークの下59thストリートからグランドセントラル駅や、ニューヨーク市立図書館、ブライアント・パークのある42nd ストリートまでを指すという。このエリアはパリのシャンゼリゼ通りなどと並んで世界で最も賃貸価格の高い通りの1つとして格付けされている。 
＜エンパイアステートビル＞ しばらく五番街を南下するとエンパイアステートビルに着く。しかし見慣れた塔は見当たらない。それもそのはず高いビルの真下に来ても頂上のなじみの尖塔は見えないのだ。人が並んでいるのが見えて改めてここがエンパイアステートビルだと分かる。 1931年、大不況のさなかに着工されたにもかかわらず、大量の近代的資材を使い、わずか１年ちょっとという驚異的な短期間で完成し、381mの世界一の高さを誇り、現在でも3万人もの人々が働き、年間250万人もの観光客が訪れるビルとして有名。 
＜夕食＞ 元のタイムズスクエアに戻ると７時。日本なら日はとっぷり暮れているはずだが、夏時間のニューヨークはまだ明るい。夕食を摂ろうとレストランを覗くが目が飛び出る程の料金でたまらず断念。周辺の広場で人がたくさん集まっていたところがあり、ビールを買って飲む。ニューヨークで人々の間に入って飲むビールはまた格別。 その後、地下鉄に乗りbowery地区に戻り中華店に入りいつも通りの夕食。今日は当初の目的メトロポリタン美術館は休館だったが、この旅行の隠れた目標であるブロードウェイミュージカルを見ることができた。マンハッタンの中心部の街歩きも面白かった。ニューヨーク二日目も有意義な一日で終わり一人で乾杯する。
  
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