＜スリランカ旅行記(4)＞ ミヒンタレー観光→ポロンナルワ ２０１９年５月２１日 ＜ミヒンタレーのインビテーションロック＞ このあたり（ミヒンタレーのインビテーションロック）のgoogle mapです。 スリランカ仏教伝来の地として多くの信者が参拝に訪れるミヒンタレー。 ここミヒンタレーのインビテーションロックでスリランカに初めて仏教が伝えられたと言われている。 伝説によれば、紀元前247年6月満月の日、シンハラ王朝アヌラーダプラ王、デーワーナンピヤ・ティッサがミヒンタレーに鹿狩りに訪れ、山の神デーヴァが変身した鹿を追って、インドのアショーカ王の息子・マヒンダのもとに導かれた。 王はマヒンダと問答の末、仏教に帰依することになった。 この王の時代に、インドのブッダガヤから聖なる菩提樹がもたらされ、アヌーダプラにイスルムニヤ精舎が建設された。これはスリランカで最初の伝道であり、以後、仏教はスリランカ全土に広がっていくことになる。 ＜●５月２１日：ミヒンタレー観光●＞ 朝起きてすぐに身支度して荷物を預けて出発。今日は近郊のミヒンタレーを観光したのち、ここまで帰って荷物を取ってポロンナルワに移動する予定。ヒンタレーから直接行くこともできそうだが、乗り継ぎが必要になり、荷物の持ち運びも面倒だし、ここから乗れば直通便があるみたい。 　 ＜アヌラーダプラのバスターミナル付近＞ 歩いて新市街の途中のバスターミナルに移動。歩いていたらトゥクトゥクに声をかけられ利用することにした。このトゥクトゥクは昨日もミヒンタレーに行かないかと声をかけていた。テロのおり観光客も少なくたいへんみたいだ。 　 ＜バス＞ ミヒンタレー行きのバスに乗る。今日のバスはヒンズー教の絵を掲げている。スリランカはヒンドゥー教主体のタミル人と仏教主体のシンハラ人の対立が有名だが北部はタミル人が多いそうなのでそのためかと思う。ミヒンタレーまでは十数キロ、３０分ほどで到着。 　 ＜ミヒンタレー到着＞ ミヒンタレーに着いた。たくさんの仏旗がはためく交差点の先に白い塔が見えた。あそこらへんまで行くんだろうなとすぐにわかる。 けっこう高い所だ。まずは腹ごしらえと水分補給。交差点の周辺に出ていた店で軽い朝食を済ませ水を購入。 ＜広い参道＞ その後、広い参道を歩いて登る。この参道の先に遺跡がある。参道の脇に博物館があったので入ってみる。小さい博物館だが、ここは古代に、病院があった所みたいでその関係の手術道具とかメスとかが展示してあった。 ＜ハヌマンラングール＞ 参道はハヌマンラングールも利用しているみたい。群れに遭遇する。人慣れしていてカメラを向けてもなかなか逃げない。そのうちに参道は階段になり急こう配を登ることになる。 ＜カンタカ・チャイッテヤ＞ 参道を上がる途中、右側の小高い丘に古墳みたいな建物があった。カンタカチャイッテヤと呼ばれる仏塔。４方にあるガードストーンの彫刻は方向別に像、牛、馬、ライオンと決まっているらしい。写真は東の像。 ＜食堂跡＞ カンタカ・チャイッテヤからさらに階段を少し登った所に広場があり、食堂跡、会議場跡などの遺跡が立ち並ぶ。ここが政治の中心だったようだ。ここまでは車で来ることもできるみたいで駐車場もあった。 ＜アムバスタレー大塔とインビテーションロック＞ 広場からさらに階段を登ると靴を預けるところがあり、ここから先ははだしとなる。上を見ると白いアムバスタレー大塔がある。ここがマヒンダとアヌラーダプラの王が会った所。さらに上にインビテーションロックも見える。 ＜マハー・サーヤ大塔＞ 先にマハー・サーヤ大塔に登ることにする。ふもとからも見えた立派な塔で釈迦の髪が祭られているという。中には涅槃像があり多くの人々がお参りしていた。塔からの眺めもよくぐるりと一周する ＜インビテーションロック＞ その後、少し離れた所にあるインビテーションロックに登る。地元の人について階段を手すりにつかまりながらはだしで慎重に登る。後半は傾斜も急になりなかなかスリリングなロッククライミングだ。頂上ではたくさんの人が歓喜にあふれている。後方には先ほど訪れたマハー・サーヤ大塔が見える。 ＜インビテーションロックからの眺め＞ インビテーションロックからの眺めはすばらしい。アムバスタレー大塔とブッダ像が白く目立つ。遠くにはアヌラーダプラ方面の仏塔も見える。 ＜スリランカの人々と＞ 狭い頂上の上で２０人くらいがひしめき合う。すばらしい景色の中、せっかくだからスリランカの人々と写真を撮ってもらう。この瞬間にこの場所で一緒になった縁ある人々。国籍なんて関係ない。みんなでこの素晴らしい場所に来れた喜びを分かち合う。 ＜ツゥクツゥクで宿まで往復＞ 観光を終え下に降りる。バスに乗り１２時ごろアヌラーダプラに戻る。ツゥクツゥクを使って宿を往復して荷物を取りに戻る。再びバスターミナルに戻りポロンナルワに向かうバスに乗った。 ＜バス＞ バスは一般客を乗り降りさせながら進む。運転席後方の絵はやはりヒンドゥー教。夕方になって学生たちがが乗ってきた。 ＜下校＞ ちょうど学校の下校の時刻だったようで、外を見るとたくさんの生徒が解き放たれたようにいい表情で歩いている。どこの国でも同じ風景。 ＜ポロンナルワの町並み＞ 約３時間かかり、４時ごろポロンナルワに到着する。終点までいかずに安宿が多いエリアで降りて宿を探す。車道に沿って店が点在する程度の田舎町で昨日のアヌラーダプラより小さいみたい。 　 ＜宿＞ 宿は予約してないが目をつけておいた所が見つからず、似たような安宿に飛び込んでみると空いていて歓待された。ここはエアコンがついており昨日の宿より少し高い。 ＜夕食＞ 夕食に出る。幹線道路沿いの食堂でメニューは相変わらずカレーなど選んだ総菜をライスの上に並べるタイプだ。ビールは無いがいたしかたない。ポヤデーは終わったはずなのに・・・元々置いてないのだろう。 ＜ティータイム＞ 宿に戻ったら紅茶がサービスで出てきた。これがセイロンティーか。日本でも飲めるが本場で飲む紅茶はおいしい（ように感じただけかも・・）。ビールがないか聞いてみるとあった！。冷えた瓶ビールを飲みながら今日のミヒンタレーで素晴らしい景色を思い出す。明日はポロンナルワ遺跡の終日観光予定。はたしてどんなものを見せてくれるのだろう。期待に胸が膨らみビールをお替りする。