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エルサルバドル(2)：サンタ・アナ観光 ２０１９年１１月５〜６日  このあたり（サンサルバドル）のgoogle mapです。 現在では治安も安定し、観光地が少ないエルサルバドルの中でも、サンタ・アナには火山や湖、遺跡などの観光資源がいくつかあり、外国人旅行者が訪れる都市になっている。 私が登ったのはイサルコ火山、標高1950メートル。1770年に近くのサンタ・アナ火山（2181メートル）の寄生火山として誕生し、1966年までしきりに噴火を反復、それまでの地面との比高650メートル以上に成長した。サンタ・アナから公共バスが通い個人でも比較的容易に登れる。
＜サンサルバドル→サンタ・アナ＞ 今日はエルサルバドルの首都サンサルバドルからサンタナまで移動する。移動する途中に遺跡が２つあるのでそれを観光しながら行く予定。 
＜南バスターミナル＞ ８時、宿を出発。タクシーを拾い南バスターミナルに行く。サンサルバドルは方面ごとにバスターミナルが分かれている。  ＜108番バス＞ サンタ・アナ直通のバスもあるが途中から少し入った所のホヤデセレン遺跡を見学するのでバスは108番に乗る。調べていた通りのバスが私を待っていた。  ＜バスの中＞ バスに乗る。座席はほぼ埋まっている。窓際の席をゲットできて一安心。 途中、色々なかごを抱えた売り子が入ってくるのはこの旅で慣れてしまった。その中で果物を買う。色々な種類があり迷うがマンゴーを買う。1ドル。スティック型に切ってありビニル袋に包まれ新鮮さが保たれていておいしい。 
＜ホヤデサレン遺跡は閉まっていた！＞ 1時間くらいでホヤデサレン遺跡前に着き降りる。ホヤデセレン遺跡は噴火で火山灰の下に埋もれていた遺跡で世界遺産。ところがなんと、閉まっている。格子をたたいて中の人を呼び理由を聞くがスペイン語で分からない。1時間ぐらい待ったが同じで帰りもあるのであきらめ、再びバスに乗ってサンタ・アナ行きとの三差路まで引き返す。 
＜サンアンドレス遺跡の入口＞ 三差路でサンタ・アナ行きのバスを捕まえ、2つ目の遺跡、サンアンドレス遺跡を目指す。ここから３ｋｍくらいのはずだ。車掌にサンアンドレスで降ろしてもらうよう頼む。しかし、降ろさせた所には遺跡らしいものは何もない。仕方なく地図でサンアンドレスを探し山沿いにあったので２ｋｍ歩く。着いた村で探すが遺跡など無い。改めて探すとここはサンアンドレスという村、遺跡は元のバス道路沿いを戻った所ににあるという。再び２ｋｍ歩いてバス道路まで降り。さらに４ｋｍバス道路沿いを戻るように歩く。つまり合計８ｋｍを1時間半くらい歩いてやっと遺跡の入口があった。 
＜サンアンドレス遺跡＞ 守衛で料金を払い荷物を預け、まず博物館を見る。遺跡から出土した土器、土偶などが展示されている。その後、後ろの遺跡に登る。さほど広くないが草に覆われた遺跡が２〜３点在する。 サン・アンドレスは、農業の町として紀元前900年頃に始まったと推測されている。西暦600年から900年の間、サン・アンドレスはマヤの首都にもなり、政治の中心となった。アクロポリスが建設され、都市の南端と東端にはピラミッドが作られる。隣国ホンジュラスにあるコパン（遺跡）との繋がりから強い権力を持ち、領土であった現ベリーズから貢物を受け取っていたことも遺跡から判明しているそうだ。観光後、預けた荷物を取ろうと守衛によるがなんと昼休みで不在。1時まで待ってようやく出発。 
＜サンタ・アナの町に到着＞ 再びバスを拾い・・・、ところがなかなか止まってくれない。やっと止まってくれたバスで1時間、サンタ・アナの町に到着。町はコロニアル風の建物が並び、狭い路地にバスや自動車が通る活気ある町。町中で降りればよいもの、降りそびれて郊外に出そうになるところで降りて引き返すハメになる。 
＜ホステルの中＞ なんとか予約していたホステルに到着。中庭がありハンモックが掛かっている素敵な宿。手続きを終え、部屋に貴重品を置き観光に出発。まずはサンタ・アナ大聖堂があるリベルタ広場を目指す。 
＜リベルタ広場＞ カテドラルがある広場は四方に市庁舎や劇場などがある町の中心地。思い思いに市民や観光客が過ごしている。 
＜サンタ・アナ大聖堂＞ 広場の一角にあるサンタ・アナ大聖堂は街のシンボル的存在。1906年から1913年にかけて建造された。もともとここに建っていたのは、1576年に完成した教会。でも、19世紀に落雷でファザード部分が崩壊してしまい、その後、現在の大聖堂が新たに築かれた。中南米にある教会の多くは、派手な装飾のバロック様式。でも、サンタ・アナ大聖堂は、上空へと延びるような装飾が特徴のゴシック様式。三角形を多用したデザインが、上昇するような印象を与えている。コロニアル建築とモダン建築の融合といった感じ。風格あふれるたたずまいは、圧倒的な存在感。 
＜大聖堂内部＞ 中に入ってみる。堂内もどことなくスタイリッシュな趣。高い天井を支える石柱にも注目。この大聖堂では色が塗られて、おしゃれな作りになっている。 
＜市場＞ しばらく町中を散策した後市場に行く。賑やかな街並みの両側にたくさんの店が並ぶ。果物、野菜はもちろん衣類、履物などあらゆる品物を売っている。 夕方になったので夕食にしようとレストランを探すが、ファーストフード関係はあるがビールが出そうな所は無い。これはいつものことだが不便だ。日本ではほとんどのレストランはおろか食堂でもビールが飲めるが海外ではそうはいかない場合が多い。 
＜夕食はホテルで：向かいが私の部屋＞ 結局、ケンタッキーがあったのでから揚げ、ポテトなどを買いホテルに持ち帰ることにした。ビールは宿で買える。中庭での夕食になったがこれも一興。ここはプールもあり、シャワー代わりに浴びて夕食。せっかく行ったホヤデセレン遺跡が休みだったり、サン・アンドレス遺跡を求め歩いたり、いろいろあったが、とりあえずサンタ・アナに来ることができ満足。明日は郊外に出る。個人で行けそうな山登りに挑戦することにした。 
＜バスターミナル＞ あくる日、朝6時に起きてバスターミナルに急ぐ。簡単だろうと思っていたバスターミナルを探すのにてこずる。バスなんてどこにも止まっていないのだ。近くの店で聞いて見つけてほっとする。ここは町の中、町の外で出発したバスはここで止まるだけなのだ。ちなみにバスターミナルの中には銃を手にした警備員がいる。さすがエルサルバドルである。 パンや飲み物を買ってしばらく待って出発。 
＜コアテペケ湖＞ ローカルバスは観光客を数名乗せて出発。途中で地元の人を乗せては降ろし少しずつ高度を上げる。1時間ほどで湖の縁に出る。コアテペケ湖である、降りて観光したいがここで降りると1時間に一本程度のバスなので山登りができなくなる。 
＜イサルコ火山＞ バスはさらに1時間あえぎながら山道を登りやっと終点に着く。終点手前で外国人は降りて料金を払う。そこからは歩いて5分程度で駐車場に到着。入り口の展望台から目指すイサルコ火山が見える。そこから少し下ったあたりに登山口がある。しかし一人では危険ではないか・・・・途中でだれか待っていて襲われる・・・躊躇していたらそこに10人くらいのパーティが表れる。ガイドもついている。そして銃を腰につけた警官らしき警備員もいる。ラッキー、そのあとに何食わぬ顔でついて行くことにする。 
＜樹林地帯を下る＞ 登山口というとここから登りになるのが普通だがなんとここは登山口からいきなり急なくだりが始まる。つまり一度下って再び登るのだ。 
＜登り＞ 
＜水蒸気を吐く火口＞ 道は少しずつ急になり、本格的な登山になる。滑りやすい所もあり注意して登る。急斜面を1時間ほど登ったところが頂上。黙々と煙が湧き出ている。においはあまり無いので水蒸気らしい。 
＜お鉢型の頂上火口＞ 頂上は直径数百ｍほどのお鉢型の火口になっている。一周してみる。最高峰らしき所に看板がある。ここで簡単な昼食。 
＜頂上からの遠望：右がサンタ・アナ火山(2181m)＞ 頂上からの眺めは最高。少し離れた所にエルサルバドル最高峰のサンタ・アナ火山が見える。この火山はイサルコ火山の親という感じで後から寄生するようにできたのがイサルコ火山とか。このサンタ・アナ火山も登れるが公共のバスが通っていないのでタクシーを使うかツアーに参加しなければならない。 
＜ピザを食べる＞ 
＜コマで遊ぶ少年＞ まだ時間があったのであたりを散歩しているとコマで遊ぶ少年を見かけ声をかける。日本と同じような遊びがあるんだなと久しぶりに回してみるがうまく回らない。 やっと来たバスに乗ってサンタ・アナに戻ったのは6時ごろだった。もう日が暮れかけているので今日も食べ物を買ってホテルで食べる。一人で登れるのだろうかと心配していたが、なんとか登山ができて満足。明日はサンサルバドルに戻り一気にグアテマラまで行く予定。ビールを追加してハンモックでぶら下がりながらくつろぐ。
  
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