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パナマ（2日目）→コスタリカ ２０１９年１０月２８〜２９日  このあたり（＜パナマ：ポルトベロ）の写真地図（google map)です。 そう、この遺跡は深い湾の最奥にある美しいポルトベロを守るためつくられた要塞の跡なのだ。 今日はパナマ観光の二日目というか、夜行バスでコスタリカに移動するので最後の日になる。本当はもう少しいたいけど3週間で8カ国というと一つの国に移動を含め3日程度ということになる。明日は移動日ということで名残惜しいが、今日がパナマ最後の日になるのだ。 
＜朝食＞ もう一日パナマでどこを観光しようかいろいろ考えたが、せっかくだから運河沿いをカリブ海に出て世界遺産ポルトベロを訪ねることにした。ツアーも出ているらしいがせっかくバスの乗り方にも慣れてきたので自力で行くことにした。この移動こそが観光なのだし、何より安い。 さっぱりした後、朝食に出る。この中級ホテルは朝食付きなのだ。コーヒー、ジュースにパンとスクランブルエッグと質素な朝食だったが雰囲気で満足。 
＜メトロからの通路から見たアルブロックバスターミナル＞ 昨日と同じようにメトロ駅に行き地下鉄に乗りアルブロックバスターミナルまで行く。もう慣れたものだが、カード残額が少なくなり1ドルほどチャージする。 まずはコロン行きのバスに乗らねばならない。駅員らしき人に聞いてちょうど私を待っていたようなバスに乗る。バスは出る直前でもうほとんどの席が埋まっていて後部の空いている席を探して座る。窓際の席が取れてラッキー。のんびり車窓風景を見ながら時おりビデオを撮る。  ＜コロン行きのバスは満席＞ 郊外のバスはカード払いでなく、出発してしばらくすると車掌が回ってきて「コロン」と言って切符を買う。実はコロンの手前で降りるのだが面倒だ。ネットで調べたのは、コロンまで行く前にサバニタスというところで降りてバスを乗り換える。 昨日通ったミラフロレスを過ぎ1時間ほど乗ってMapsを見ながら途中のサバニタスで下車する。 サバニタスのT字路の前で待っていればポルトベロ行のバスに乗れるハズ。 
＜サバニタスでバス待ち＞ バスを降りるとT字型の交差点があり、そこを入ってバス亭を探すがそれらしきものが無い。ちょうどいたおじさんに聞くとここで待っていればバスが来るという。なるほどスーパーの前に大勢の人だかりがありバスが来るたび乗っている。 最初来たバスに近づき、運転手にポルトベロ？と聞いてみるが違うという。いくつか路線がありPORTBEROと表示が出ているらしい。ところが待てどポルトベロ行きのバスは来ない。次こそは・・・と待っているうち１時間以上が過ぎた。さすがこれ以上は待てない。タクシーを捕まえる。
＜タクシーに乗る＞ いかつい顔の運転手と交渉して２０ドルで了解。もう少しバスを待っていれば２〜３ドルだろうなと少し後悔するが時間には代えられない。 いかつい顔とは別で、運転手はきさくに会話をしてくる。私の英語力ではたいした会話などできないが緊張からは解き放された。 タクシーはカリブ海沿いに田舎道を1時間ほど走るとポルトベロに到着。
＜ポルトベロ遺跡：正面が倉庫跡＞ ポルトベロは小さな港町。昔は金銀財宝の集積、出荷港として賑わったみたいだが、その面影は少ない。 まず、小さな教会に入ってみる。次に海沿いにある昔の倉庫みたいな所に出て、そこから遺跡に入る。 遺跡は無料で入れ監視員などもいない。古びた城塞があり、その下にさびた大砲が並んでいるという殺風景な風景。 観光客もチラホラという感じでいるが少ない。しかし、その寂しさが遺跡のひなびた雰囲気と長い歴史を醸し出す。  ＜大砲＞ 続いて、少し離れた所にあるもうひとつの要塞跡に行く。こちらは団体の観光客がいて説明を受けている。 沖合には豪華な客船フェリーも停泊していて、そこから来た客みたいだ。 
＜遺跡と観光船＞ しばらくそこで過ごした後、遅い昼食にしようとビールが飲めそうなレストランを探すがそんなものは無い。 小さな食堂で瓶ビールがあったのでホトドックを注文してビールを飲む。 2時過ぎたのでバスで帰ることにする。帰りのバスはここ発なので待っているとすごいバスがきて驚く。これが中米名物チキンバス。アメリカあたりのスクールバスを改造したものだ。 
＜帰りのバスはチキンバス＞ バスに乗ってしばらく出発を待っていると学校が終わったらしい中学生か高校生らしき生徒がたくさん乗ってきた。 多くの学生が手にマクドナルドと缶ジュースを持っている。育ち盛りの生徒たちが家まで待てないのだろうと微笑ましくなる。 それにしてもたくさんの学生が乗ってくる。あれよあれよで席が埋まり通論で満員になるころようやくバスが出発。 バスは帰る道すがら少しづつ学生を降ろしていく。それぞれの家に入る様子まで見ることもありどんな生活を送って営んでいるのかと想像してしまう。こんな現地の人々の日常に触れられるから自力で行く旅は面白い。 
＜バスの中は学生で満員＞ やがてバスは元のサバニタスに着く。 ここで大通りまで出て乗り換える。あいにく振り出した雨の中でパナマシティ行きのバスを待つ。まもなく来たバスに乗り無事市内まで帰る。 市内でバスを降りて昨日行けなかったもうひとつの世界遺産パナマビエホに行こうとタクシーを探すがなかなか来ない。やっと来たタクシーに行き先を言うが雨が降っているからなののか断られる。そうこうしているうちに６時を回り閉門時間を過ぎ、あきらめる。 宿に戻り荷物を受け取る。夜行バスの時刻は11時なのでまだまだたっぷりと時間はある。 夕食にする。夕食が終わり8時ごろ地下鉄に乗りバスターミナルに向かう。 
＜チカバスの窓口＞ 9時ごろバスターミナルに着き待合室でバスを待つ。缶ビールを買おうと探したがそんなもの売ってない。代わりにコーラを買う。 やっと11時になり改札に行くが受付に行けという。昨日買った切符は受付でチェックインを受けないといけないみたい。 慌てて受付に行く。これはこれからのチケットにも必要でベ最低30分前までに窓口に行く必要があり勉強になった。 
＜夜行バスの座席は寝にくい＞ バスは定時にコスタリカに向けて出発。これから15時間バスに乗り続けなければならない。コスタリカのサンホセに着くのは明日の午後２時ごろらしい。 乗ったバスは大きなバスだが普通の4列シート。乗客は２０人程度と余裕がある。リクライニングはある程度できるが日本の夜行バスのようにはいかない。しかし隣の席も空いていて使えるから横に寝たりしてみた。しかし、寝にくい。 
＜車窓風景：国境手前＞ ウトウトしていたらいつの間には窓の外が明るくなっていた。時計を見ると朝の６時前。まだここはパナマ。国境まで1時間というところ。バスにはWifiもあり試してみると通じる。しかし家が無くなったりすると通じなくなるのはどこのバスでも同じ。 7時ごろ国境に着き降ろされる。眠い中、窓口で並び出国審査を受ける。 
＜ticabus＞  ＜国境審査＞ これからこのような国境越えを何度もするのだが、ticaバスに乗っていると流れに任せていればいいので楽だ。 バスは国境審査を終えコスタリカに入るとすぐに朝食にドライブインに入る。 
＜朝食＞ あまり食欲は無かったが食べねば体力が落ちる。並んでこれとこれと指先し注文する。 再びバスが走りだし海岸沿いになり、時おり太平洋が見える。以前来た時はすごい山道を通ってチリポ山を登ったが、その時のことを思い出す。しかしその道ではなく海岸沿いにも道があるのだ。 
＜太平洋沿いを北上＞ 昼前になるエアコンが調子悪いみたいで車内が暑くなってきた。車掌が窓を開けに回る。バスは海岸を離れ高原に入るとやっと暑さも和らぐ。海岸沿いは気温が高く、それをさけるために首都サンホセは高地にある町なのだ。 
＜サンホセが近づき高原地帯になった＞ ここらで雨が降ってきた。昼下がりによくくる夕立ちみたいな雨で昨日も降った。しかし30分ほどで止む。それもあってか気温も下がり一息つく。 やっと２時ごろサンホセのチカバスのターミナルに到着。 ここでバスを乗り換えフォルトゥナまで行ってしまおうと決めている。サンホセには大きなバスターミナルはなく、あちこちに向かう方面や会社で分散している。 
＜サンホセに到着＞ 歩いて20分ほどでフォルトゥナ方面に行くバスが出るバスターミナルがあることは調べておいた。Mapsを頼りに歩いて移動するがここは危険だと言われるコカコーラ地区。周りに気を付けながら移動する。コスタリカは一度来ていて、サンホセも歩き回ってっているが危険といわれているこの地域は歩いていない。 BR> 
＜サン・ホセからフォルトゥナへの移動ルート（右下）＞ 無事バスターミナルに着いて一安心。窓口で聞くと、フォルトゥナ行きの直行バスは今日はもうないので途中のケサダまでのバスに乗れという調べていた通りの結果に一安心。そのバスもすぐに出るから急げという。あわてて飛び乗る。 
＜ケサダの町で乗り換え＞ バスはサンホセの町を抜けると、どんどん山道を登り山の中に入る。それにしても、もう今日は20時間近くバスに乗っていてお尻が痛くなってきたが、もうこうなったら行くしかないと腹をくくる。 約３時間後にケサダという町に着く。山の中だが割と大きな町。ここで再び乗り換えなければならない。もう夕方、ちょうどいいバスがあればいいがそうでないとここで1泊しなければならない。 バスターミナルで聞くとあそこだとすぐにバスが出るみたい。ラッキーと飛び乗る。 
＜アレナル火山が見えた！＞ もう6時。薄暗くなってきて心配だがこうなったら行くしかない。腹を決めて窓の外を見ていたら夕焼けの間に三角形のきれいな山が。アッ、アレナル火山だ！明日観光する火山でフォルトゥナ近くにある。写真で見ていた通りきれいな形ですぐ分かって一安心。 やっと8時すぎにフォルトゥナに到着。もうすっかり暗い中、宿探し。賑やかな観光地なので宿探しは心配はない。目を付けておいた宿は見つからなかったが、そのそばにあった宿に飛び込んでみるとOK。明日のアレナル火山ツアーも申し込む。 
＜フォルトゥナの宿は神秘的＞ しかし、この宿はジャングルみたいな中庭がありそこにはハンモックがかかり小さいがプールもある。まるで別世界にワープしてきた感じで面白そうだ。 夕食に出る。思えば長かった一日。パナマからコスタリカの山奥まで、待ち時間も含めると20時間以上もバスを乗り継ぎ、やっと着いたフォルトゥナの町。この旅行初めての国境越えも無事すんで、バスの乗り継ぎもスムーズに行き、宿や明日のツアーもとれた。これ以上のラッキーは無い。ビールがおいしい。
  
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