＜北パンタナール地図＞
≪●●●パンタナールツアーへ出発●●●≫
朝、起きるとさっそく宿の主人がドアをノック。広間のデスクでツアーの説明を受ける。英語なので分かる。それによると本来は３泊４日のツアーなのだが、私の日程が２泊3日しかないため、先に出発しているツアーに合流するらしい。
まあ、ポルトベージョで一日使ったからしかたないか。
それで、気になるツアー料金は３泊なら１５００LBの所を１２００LB（約５万円）だという。ウーン、予定より大幅に高い。しかし、こういう状況では仕方ないか。しかし、「高い」というと昨夜と戻ってきた日のこのホテルの料金を無料にするという。
＜宿（ポサーダエコヴェルテ）の中（ここでツアーの契約をする）＞
やや、金銭面で不満だったが、これを断り別のツアーを自力で探すという選択肢は無かった。まあ、ツア−はトランスパンタナール道路の終点のポルトジョフレまで行き、そこからボートで野生動物を探すアクティビティもあるという。
「手持ちが日本円しかない」というと、それでいいという。契約書を書いてもらい、支払いを済ませ契約成立。
＜宿の外の通り＞
その後、朝食だが、今日は日曜日、宿は休みなので外に出て食べろと２０LB（８００円）を渡され、通りまで出て店を教えてもらう。コーヒーとパン、目玉焼きのセットを注文。
＜スーパーで買い物＞
宿に戻り、身支度をして待っていると、やって来たタクシーで出発。
タクシーの運転手は私一人を乗せ、まずはスーパーに寄る。運転手は水やジュースなどの飲み物を大量に買っている。私もアマゾンツアーで見たカジューの実のジュースがあったので買う。
＜クイアバ郊外＞
その後、車はクイアバの町を離れ郊外に出る。すぐに家は無くなり、平原が広がる。ああ、ここからがパンタナール平原か。
＜ポコネの入り口＞
やがて門があり、ポコネという町に着く。ここはパンタナールへの入り口の町。ここでも運転手は小さなスーパーの前で車を留め、何やら買い物をしている。私も車を降りあたりを散歩。
＜ポコネの街でも買い物（乗ってきた車）＞
その後、車は再出発。まもなく舗装道路は、土の道へと変わる。
＜トランスパンタナール道路の入り口＞
まもなく、門が見えてくる。この門はトランスパンタナール道路（パンタナール横断道路）への入り口。ここから１５０kmも続く北パンタナールを貫く道路である。
＜トランスパンタナール道路＞
パンタナールは、ブラジル、パラアグアイ、およびボリビア三国の国境に広がる世界最大の湿地帯で。その面積は十数万平方キロで、日本の本州の面積に匹敵するという。
このパンタナールの中央にはパラグアイ川とその支流が流れ、パラグアイとブラジル、アルゼンチンとウルグアイの国境を形成して大西洋に注ぎ込んでいる。
＜スグロハゲコウ＞
パンタナールには、世界的にも珍しい野生動物418種、淡水魚450種、934種の野鳥が生息し、色とりどりの樹木や花々が咲き誇っている。
雨季の間、パンタナールの80%以上が水没し地球上で最も水量が多い平原と化すという。
今は乾季。しかし少ない水の中に、残った生き物がが密集し、動物の観察にはもってこいの時期だという。
運転手に雨季には水がこの道路まで浸かるのかと聞く。ギリギリ浸からにないが、両側は一面の湿原に変わるそうである。
＜鳥＞
門からしばらく行くと両側に湿原が広がってくる。湿原には鳥やワニがたくさんというか、ウジョウジョいる。車を降ろしてもらい写真を撮る。
鳥は白いサギみたいな鳥に混じって、このパンタナールの象徴のスグロハゲコウ（トヨヨ）がいるのが見える。
＜アリゲーター＞
道路のすぐそばにワニがたくさんいたのには驚いた。このワニはアリゲーター。クロコダイルに比べ大人しいというが、やはり不気味。
＜ワニの前で恐る恐る・・＞
ワニのいる前で運転手に写真を撮ってもらう。背後からワニが襲いかからないだろうか・・・おっかなビックリの撮影である。
＜カピバラにも出会う＞
少し行った所の道路にカピバラがいて、運転手が気づき車を止め、写真を撮る。
テレビなどではよく見るがなるほど大きいネズミだ。こんな動物が道路に何気なくいる・・・さすがパンタナール。
やがて、車は道路を左折して細い道に入る。
＜ポサーダビューバウ＞
15分ほど行った所にある牧場、そこがポサーダ・ビユーバウというホテル。ちなみにポサーダとはポルトガル語で宿を指す。昨夜の宿も同じ名前がついていた。
まあ、ホテルとは名ばかりで宿泊施設を備えた牧場という感じ。
＜ここは牧場＞
庭では数人の西洋人がハンモックに揺れている。私は後からツアーに合流する立場。ツアーは全部で１０人くらいらしい。軽くあいさつしてガイドから簡単な説明を受ける。
＜昼食＞
その後昼食。小屋みたいな所で簡単なバイキング。暑いが冷房などない。でも冷えたビールがあり一安心。
＜乗馬＞
食事後、近くを散歩する。牛や馬がのんびりくつろいでいる。牧場の近くに湿地があり鳥がたくさんいる。
＜馬に乗ってトレッキング＞
しばらくすると午後のアクチビティ、「馬に乗ってトレッキング」が始まる。馬にはモンゴルなどで乗ったことがあるので違和感ない。
カナダ人グループに加わり5人くらいで列になって馬でゆっくり歩く。期待していた動物など出てこないが、低い樹木の間を歩くのは楽しい。１時間ほどあたりを回り終了。
＜ハンモックでゆっくり＞
その後は、ハンモックでゆっくりする。もちろんビールを飲む。
3時頃、ここを出発してさらに南の今晩の宿にいくという。
１０人が乗れる車で出発。トランスパンタナール道路をさらに南下する。
＜鳥＞
途中、休憩所によりそこで鳥を見る。木の上にトヨヨがいた。さらに地面にはキジみたいな鳥がいる。その他にも日本では見れない鮮やかな色の鳥がたくさんいる。ここは鳥の王国であることを実感する。
１時間くらいで今晩の宿「ピューマロッジ」に着いた。もうあたりは暗くなっていた。
＜ピューマロッジ＞
部屋を割り当てられるが、私は個室。
夕食はバイキング。西欧人のグループが中央で賑やかに過ごしている中、一人で部屋の片隅で食べていたら、ガイドやその仲間がいっしょに食べてくれた。もちろん、ビールも注文。
夕食後、ナイトサファリに出る。と言っても来た車に乗り、夜道を走るだけだが。時々「いた」と言って止まるが、残念ながら動物を確認することはできなかった。
＜夕食＞
宿に戻り、シャワーをあびて寝床に着く。
今日も驚きの連続であったことを思い出す。
アマゾンではなかなか見れなかった野生動物が、ここパンタナールではいとも簡単に野生のまま見れたこと・・・
こうして、なんとかツアーが始まったことに感謝しながら寝る
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