早朝、起きるとさっそく身支度を整えて、薄暗い中、朝のトレッキングに参加するため集合場所に行く。しかしガイドも誰もいない。
おかしいな、昨夜５時半からと言っていたのに。時間を間違えたのだろうか。ちなみに別のツアーのドイツ隊は整然と並んで出発したのには苦笑した。
＜ピューマロッジの入り口＞
３０分ほど待ったが、だれも来ない。もう明るくなったころ、しかたない、自分で歩こうと出発。
トランスパンタンール道路に出て、ドイツ隊が歩いて行った方向に行ってみる。少し行った所に細い道があったので入ってみる。
＜池＞
道に迷わないよう注意して進むと、少し入った所に湿地帯があった。注意して水面を見ると魚がいっぱいいる、周りには鳥もたくさんいて、そばにワニもいる。たくさんのワニや鳥ががこの魚を食べて食物連鎖が成り立っているのだ分かる。
 
＜ワニと魚＞
道に戻り、宿のそばの草地を散歩していると、ガイドがやってきて、ここは牧場だから入ってはいけないという。そうか、牛もたくさんいる。今朝の早朝ツアーを聞いてみると、どうも誰も来なかったから中止にしたという。私がいたのに暗かったので分からなかったみたいだ。
＜朝食＞
宿に戻り朝食。バイキングだが、スイカやパイナップルなどの果物がおいしい。
車で出発。このピューマロッジはトランスパンタナール道路の3分の２を過ぎたところに位置する。ここからさらに南に５０km行き、ボートに乗る。
＜車で出発＞
途中数箇所で降りて、動物の観察をする。まずは、鳥やワニなどがたくさんいる湿地で降りる。こういう所は昨日も見ているが何度見てもいい。まさにこれがパンタナールである。
＜湿地で＞
次に泊まった大きな木がある所で降り、木に止まっている「ふくろう」を見ることができた。
＜ふくろう＞
やがてトランスパンタナール道路の終点のポルトジョフレに着く。そこからボートで野生動物を探すのだ。
＜ポルトジョフレの港＞
＜ツアー仲間＞
ツアー仲間は全部で１０人。フランス人の仲間、ベルギー人の女性二人連れ。ドイツ人の仲間などである。
＜港から船に乗る＞
この川はクイアバ川。クイアバから流れてきている川で、この先で合流してパラグアイ川となり、パンタナール湿原を潤したあと、イグアスの滝に落ちたあと、大西洋につながる。
＜クイアバ川＞
出発するとまもなくガイドが「ヘビウ」を見つける。鳥の鵜の仲間だが、ヘビのようにクビだけを出して泳ぐ。
＜ヘビウ＞
船は、川をゆっくり遡る。私の席は一番前の特等席。日差しは強いが、日除けが付いているので熱くない。
＜ボートで動物を探す＞
岸辺でカピバラの集団を見かけた。１０匹くらいの集団で、家族連れなのだろう。
＜カピバラ＞
トヨヨのつがいもいた。仲が良さそうで、まさにこのパンタナールの象徴という感じでゆうゆうと遊んでいる。
＜トヨヨのつがい＞
釣りをしているボートもあった。水が茶色に濁っているので見ることはできないが、川の中にはたくさんいて、ここは釣りにはもってこいの場所であろう。
＜釣り＞
カワウソの集団にも出くわす。１０匹くらいの仲間でゆうゆうと下っている。船も引き返し追いかける。日本では絶滅したカワウソがここやアマゾン川ではまだたくさんいる。
＜カワウソ＞
ここで岸辺で何か動いてい物を発見。ガイドがジャガーだという。あわててカメラを構える。しばらく待っていると樹林からゆっくろ現れたのがジャガー。大きな腹をしていて子供がいるらしい。
やがて樹林の中に消えていった。その間約１分。さすが、南米の王者。しばらくはみんな、感動と興奮に包まれ口数も少なくなる。ガイドは言う。あなたたちはラkッキー。ジャガーを見ることができるの確率は約１８％だそうだ。
＜昼食は弁当＞
３時間くらいたったろうか、時間はもう１時すぎ。ようやく岸に上がり昼食。
昼食はランチボックス。といっても、サンドイッチとバナナ程度。水がおいしい。
＜陸に「上がる＞
ずっと座っていたので、久しぶりに上がった陸を散歩する。
＜サルに出会う＞
帰りは、上ってきた川を下る。途中、もう一艘のボートのエンジンが調子悪く、ちょうどいた、仲間のボートに乗り換え戻る。
帰りも2時間ほどかかりやっと元の港に着く、６時間くらいの充実したツアーだった。
＜夕食＞
すっかり暗くなったころ宿に帰り、夕食。
＜部屋＞
部屋に戻り洗濯をする。今日も様々な動物を見た。中でもジャガーを見ることができたのはほんとうにすばらしかった。興奮が冷めやらぬ中でなかなか寝つけなかった。
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